アンケート調査の基本 知ってますか? [仕組み]

日本サッカーのワールドカップ南アフリカ大会進出が決まった今日この頃、皆様いかがお過ごしですか? 仕事嫌いの私にとっては、そんなことよりも、一週間で最悪の月曜日の朝を迎え、いつもの週のように憂鬱な一日が始まったことの方が重大なのでした。


さて、今日、部下の女性が、各上司にアンケート調査をしたいとのことで、アンケートの案を持って私のところにやってきました。


なんでも、会社として、模範的な行動をしている人の行動をみんなで参考にしながら、会社のイメージを上げる行動に結び付けるのだそうです。


アンケートをして、模範的な行動をしている人を各上司に同定してもらい、その同定された人にインタビューをして、より詳細にその人の行動を把握するそうです。


そこで、そのアンケートを見せてもらったのですが、残念ながら、これではうまく回答を引き出せないだろうなと思いました。


私も昔アンケート調査をしたことがありますし、中間管理職になってからはしょっちゅうアンケートに回答させられていますので、何となくアンケートのコツみたいなものがわかってきました。


そのコツはですね・・・

















1: 後に答える回答というのは、それよりも前に答えた回答に引きずられる。
2: フリーテキストで書かれた内容は参考にはなるが、必ずしも欲しい回答が出てくるとは限らない





ということです。




「1」については、皆さんも言われてみれば納得されるのではないでしょうか?


どうも人間というのは、前に答えた内容と無意識あるいは意識的にでも整合性を取ろうとするようです。ですから、質問の順番には慎重にならないといけないのです。


本当に聞きたい質問を最後にすると、もはやその答えはそれまでに回答者が回答した内容に思いっきり引きずられており、信ぴょう性は疑わしいのです。


ですから、本当に聞きたいことはできるだけ最初に聞く方が良いと思います。後に聞く質問というのは、いつ訊いても同じ答えになるもの、たとえば、あなたの役職だとか、職務歴とかですね。


「2」については、よくあるのが、「自由にコメントを書いてください」というものです。これは、楽しく読めるのですが、これを整理するのはとても大変。また、本当に欲しい因子が含まれた回答をもらえるかどうかも怪しいのです。


ということで、少なくとも、後でインタビューするくらいなら、そのインタビューで聞く質問をあらかじめ同定しておき、その内容を回答してもらえるようなアンケートにすべきでしょう。


たとえば、アンケートを表形式にして、絶対に回答してほしい内容を左のカラムにあらかじめ書いておき、それに対する回答を右のカラムに書いてもらうようにすべきでしょう。


いずれにしても、回答してもらった状態を想定し、そこからどうやって集計・分析していくのかまで考えてからアンケートをしないと、いたずらに集計・分析に時間がかかったり、最悪の場合には、全く意味のないアンケート結果が出ることになりかねないのです。


要するに、一言で言うならば、フリーテキストで書かせるときには注意しましょうねということです。


以上、私が感じたアンケート調査の基本でした。


皆様からのコメントをお待ちしております。
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仕事は嫌い、でも会社を辞めるだけの勇気もない小心者の、中間管理職の仕事奮闘記です! 嫌いな仕事を戦略的にこなすため、実践で掴んだビジネスノウハウをここに残しておきます。

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